@「個人」とは
まずは、「個人」から見ていきます。税金など法律の世界では、2種類の“人”がいます。「個人」と「法人」です。
「法人」という言葉は、聞いたことがあると思います。そうです。会社のことです。正確には、会社以外の“組合”なども法人に含まれるのですが、会社のことだと思っていればいいでしょう。
「個人」は、法人以外の人のことです。簡単に言うと、あなたも私も、その辺にいる方もみんな「個人」です。
A事業とは?
「個人事業」の「事業」とは、商売のことです。八百屋さんも魚屋さんも、すべて「事業」を行っていることになります。
基本的には、自分で相手にモノやサービスを売り、対価(お金など)をもらうと、それは事業ということになります。八百屋さんは野菜というモノを、対価(お金)をもらって
売っています。
また、例えば司会業などは、“司会”というサービスをお金をもらって売っているという意味で、事業ということになります。
サラリーマンが会社で対価をもらって働くことは、事業にはあたりません。また、自分が持っている土地を売ったり株を売ったりすることも、それ自体を継続的に(いつも、繰り返し)商売にしているのでなければ、事業にはなりません。
一時的にたまたま儲かってしまったものなども、事業には当たりません。「継続的に」という言葉が重要になってきます。判断が難しいときは、「継続的に」行っているかどうかを基準に判断してください。
では、個人事業の会計や税金の話、始めたらどんなことをするか、ということなどは、次のページ以降で見ていきましょう。